ファレノプシス (5月24日)

今日は工事の音もせず静かに過ぎて、ふと気がつくとはや午後、シートで薄暗い部屋がいっそう暗くなってゆく。

  鎮まれる ひとりの部屋か さにあらず ファレノプシスの笑顔がならぶ

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5月号に投稿した歌を思い出して、あらっ 今も同じ心境になっている。
でも、あの時のファレノプシスの花たちは咲き終わって、今は脇から延びた花茎に三つの花と莟が付いているだけ、でも時どきわたしの話し相手になっている。
お正月頃から咲き始めたのだから、ファレノプシスって長い間咲いてくれる花だ。

ヒトリシズカ

大型改修工事で、今年は諦めてはいたが、わたしのだいじな野草の花たちはどうなっているだろう。
工事の人たちが引き上げて行った夕方裏に回ってみると、可愛いヒトリシズカは囚われの身となって、花の盛りが終わりそうになっていた。

ヒトリシズカ
細くて白い花がはらはらと散っている、まるで涙のように。
クロユリは奥のほうに工事の人に踏まれてしまったのか、それでも斜めになって一生懸命咲いている。
シャガは踏みしだかれて、倒れてしまった。工事は7月いっぱいかかる。それまでは見に来るのをやめることにしよう。

        工事中
すっぽりとシートに包まれている上に、足場を工事の人が行き来するのでカーテンをして置かなければならない。
時どき、耳をつんざくような轟音がする、昨日は妹の家に一日避難したけれど、まだ始まったばかりだから、慣れていくしかないなー。
化粧直しをしてきれいになって現れるのを楽しみに我慢をします。

「歴史と戦争」

なにげなく入った書店で、思わず手に取った「歴史と戦争」を買う。

幕末、維新、明治、大正昭和前期、そうして実際に体験してきた、もっとも愚かで悲惨な3年8ヶ月あまりの「太平洋戦争」について。
半藤和利の軽妙な語り口が、読みやすく分かりやすく、知らなかった事柄のなぞが解けてゆくので、一気に読んでしまった。

著者は「あえて付け加えれば、わたくしを含めて戦時下に生を受けた日本人はだれもが一生をフィクションのなかで生きてきたといえるのではなかろうか。万世一系の天皇は神であり、日本民族は世界一優秀であり、この国の使命は世界史を新しく書きかえることにあった。日本軍は無敵であり、天にまします神はかならず大日本帝国を救い給うのである。このゆるぎないフィクションの上に、いくつもの小さなフィクションを重ねてみたところで、それを虚構とは考えられないのではなかったか。そんな日本をもう一度つくってはいけない、それが本書の結論、といまはそう考えている。そして、そんな時代をとにかく精一杯に生きてきた証しが本書にあると思っている」と。

        本


朝の桜並木散策

12日の土曜日に車で出かけた帰り道、毎年娘と二人で観に来ている桜並木を、てみじかに車で通りながら観てきた。
けれどもやはり足で歩いて鑑賞したい気持ちを捨てきれず、今朝、朝食まえにカメラをポケットに、一人で出かけた。
歩いて行くと、この辺は落ち着いた住宅街でとても静かな町並みが続く。

      桜並木1
このお宅は庭木が塀を超えて延び出ている。年数がたっているのだろうなーと思いつつ行くとまもなく桜通りにでる。

桜並木2
桜並木どおりに出ました。ちょうど満開、朝日に映えて毎年観ているのに、この美しさには感動する。
ここの通りにすんでいる人はなんて幸せなんだろう、と思いながら歩く。

桜並木4
八重の花が咲ききって如何にも重たそうに下がって咲いている。

桜並木5
西行法師の「願わくは花の下にて春死なむそのきさらぎの望月のころ」を髣髴とさせる桜の花の下をそぞろ歩くうちに、そろそろ並木道も終わりに近づいて来た。

桜並木7
帰り道、角を曲がって通ったことの無い道に折れると、其処だけタイムスリップしたような雰囲気の町並みに出会う。

桜ナも樹8
「札幌景観資産」のプレートがある。昭和5年といえばわたしの年よりも3年早く建ったこのお屋敷、きれいに手入れがなされている。

桜並木9
角を廻ると南側のお庭、円形の2階が見えた、今でも住んでいる人が居るのだろうか?

桜並木10
円山が見えて我が家の近くまで帰って来た、円山を見るとホッと安心する。

喉がかわいてきて、ちらっとスターバックスの看板を見ながら、我が家についてやれやれ、お湯を沸かして暖かいコーヒーを淹れてゆっくりと飲む。一人暮らしの自由きままな暮らしもなかなか捨てがたいものだなー。

母の日

5月6日は母の日だったが、留守をしていたので今日再配達をしてもらう。
先日「絹の手袋」が届いていたので、改めてプレゼントは無いものと思っていたら、あれは手あれを保護する為にと送ってくれたもので、母の日のプレゼントではなかったらしい。
離れているとあれこれと心配になるのだろうなと思い、ささやかなものでもありがたく嬉しいものだ。
夕べ帰宅してから、再配達の電話をしておいたので、午前中にゆうパックの人が~ピンポーン~とやってきた。

とり
「こわれもの」と言うのでワインでも届いたのかと思って開いてみると、今流行の「ハーバリューム」と言うボトルに入ったドライフラワーだ。
液体に浮かんだ花がとても美しい。ボトルの中でまるで生きているようだ。
ライトに当てると細い葉脈がはっきりと見えていっそう美しい。
花好きの私には何よりの贈り物、さっそくラインでお礼を送ると、「喜んでくれてうれしい」と返信が届く。

かえる
たてしたり、横にしたりしてながめている、どうしたらこんなに色も形も自然のままを保てるのだろうと不思議に思いながら。

調べてみたら、教室で教えるところがあったり、材料もネットで買うことも出来る。
そんなめんどうな事をしなくても、プレゼントしてもらって楽しめるありがたい事です。

ところで、これはどのくらいこのままの美しさを保っているのだろうか?それは知らないほうが良い。
プロフィール

Author:piroko
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ブログをはじめたのは平成12年10月。1933年生まれのおばあさん。
デジカメを片手に花を撮って歩くのが趣味でしたが、今では身のまわりの取材でお茶を濁しているつまらない「私日記」です。

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