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アフリカの仮面と彫像 (3)   5月20日

リベリア
先週の北大名誉教授橋本信夫氏の講演に続いて、今日は夫人の橋本邦江さんの、アフリカリベリア国での生活のお話を拝聴する。
今から約40年前、ニューヨークで熱病の研究をしていた夫橋本教授とともに、当時6歳と11歳のお嬢さんをつれて、アフリカ西部のリベリア国へ移住したときの体験談である。


リベリアの首都モンロビアから80キロほど離れたところにNY血液センターのアフリカ支所はあった。
その敷地内の500メートルもはなれたところの一軒家で、新聞、テレビ、電話はおろか電気や飲み水にも事欠く生活が始まる。
到着後2,3ヶ月は自分をどう支えるかが最大の課題となる。
その後、幸いにNY時代から黒人芸術に興味を持っていたこと、夫信夫氏の研究と生活を支えてくれた米国人のハリー・ギルモア氏が仮面収集のきっかけを作ってくれたこと。
彼に「この国に居る間にアフリカの木彫、特にマスクをあつめなさい。近い将来、手に入らなくなるだろう。ここに暮らすには何かに集中しなければならないよ。この土地に馴染んでもっと楽しむべきだ」と励まされた。
それからはハンターを連れてジャングルの遺跡探検、トラックに乗ってダイヤモンド探し、更には貴石の加工の仕方まで教えてもらう。
そんな中木彫りの先生に木彫りを習うほど気合が入ってしまう。木彫りに熱中するなかで気分が沈んでしまうことがあった。
それは生活環境が想像を遥かに超えて苛酷だった。乾期には渇水、竜巻、山火事。雨季には洪水、豪雨、雷、停電などに絶えず脅かされた。
3人のガードマンを雇っていたが、彼らの留守中にロブスターと見間違えるようなサソリの訪問、見たことも無いカラフルな毒蜘蛛や毒蛇、人食いありの大群の侵入と子供達を守るのが精一杯だった。
しかしこの環境を楽しめる夫と子供達のおかげでいつしか友人も増え、水を得た魚のようにこの風土に順応して仮面収集に没頭し、リベリアでの生活をエンジョイできるようになった。


約1時間にわたるお話を要点のみをかいつまんで述べさせて頂いた事をお詫びし、邦江夫人の貴重な体験を基にしたお話を聴けたことを喜び、アフリカ原住民の手によるアフリカの仮面を目の前にしていることに感謝を致します。

3回にわたって「アフリカの仮面と彫像」を観るために本郷新記念札幌彫刻美術館に通った。
この幸運は橋本邦江夫人と「源氏物語」の講座でご一緒していること、もう一つはカメラの趣味で親しくしている友人のお陰によるものです。

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piroko

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1933年生まれ
デジカメを片手に花を撮って歩くのが趣味でしたが、今では身のまわりの取材でお茶を濁しているつまらない「私日記」

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